2004年9月13日(月)

仙丈ケ岳 |
せんじょうがたけ 長野県・山梨県 3033m 5名 |
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最寄り駅 |
中央本線甲府駅 |
バス |
甲府駅→広河原→北沢峠 |
参考
歩行時間 |
6時間40分 |
参考
コースタイム |
北沢峠→2:30→大平山荘経由馬ノ背ヒュッテ→1:30→仙丈ケ岳→40→小仙丈岳→大滝の頭(五合目)→1:20→北沢峠 |
歩行時間 |
7時間40分 |
コースタイム |
大平山荘→2:25→馬ノ背ヒュッテ→1:20→仙丈小屋→40→仙丈ケ岳→20→仙丈小屋分岐→45→小仙丈岳→40→大滝の頭(五合目)→20→四合目→40→二合目→15→一合目→15→北沢峠 |
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前日:
何度目の正直か、やっと天気に恵まれ、三年越しのあこがれの山、仙丈ケ岳に出かけることになった。長いバスを考え、まず1泊してから登るということに皆が計画してくれ(ども、すみません。m(__)m)、朝7時台の電車でのんびり出発となった。
甲府駅からのバスにはバスガイドさんが同乗。停留所にいくつも停車するわけでもないのにどうしてバスガイドさんが必要なんだろうと思っていたが、バスのすれ違えない狭い山道で、無線で連絡しあって待避場所で待ち合わせすれ違う、そのために必要な人材だった。
ゆっくりと進む静かな運転で酔うこともなく、なんとか無事広河原に到着。まもなく臨時バスが出て北沢峠に向かった。途中、大きなアザミの花がずら〜っと咲いていた。フジアザミだった。以前、この花を見るために、河口湖の近くにある、三国山に行ったことがある。有名なフジアザミの群生地ということだったが、盗掘され、一株も見ることができなかった。ここは、一般車両が入ることができないため、盗掘されることもないからだろう、一面に咲き揃っている。
北沢峠には多くの登山者がいた。平日なのにこの人数だと、休日は大変な混み様だろうなぁ?
10分ほど歩いた大平(おおだいら)山荘は、月曜日ということもあり、泊り客は私たち5人とご夫婦2組の9人だけで、ゆったりと泊まることができた。
夕食は4時半から、そして消灯は7時という。いくらなんでもそんなに早くは眠れない…と思っていたが、夕食を済ませると、飲んでいた乗り物酔いの薬が効いているのか、眠くて眠くて、気がつくと、もう朝というほどぐっすり眠ることができた。
夜中、トイレに起きたNさんによると、あまりの星の綺麗さにみんなを起こしたいぐらいだったという。でも起こされてもきっと目を開けることもできなかったかも。。。
当日:
朝食がわりのお弁当は前夜のうちに受け取って、まだ暗い5時、小屋の奥さんにいただいた大きなあめ玉を口に入れ、ゆっくりと歩き始めた。大きな星が一つ、二つ光っていた。
20分ほどゆっくりと登り、それからだんだんと急勾配になる。途中、だんだんと白んでいく山のひんやりした中を途中いくつかの滝を見ながら沢沿いに登って行く。とてもいいコースだ。後ろを振り返ると甲斐駒ケ岳がだんだん明けていく朝もやの中にくっきりと見え始め、まもなく馬ノ背ヒュッテに着く。小屋の前のナナカマドは真っ赤な実をつけ、葉っぱも赤く染まり始めていた。
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馬ノ背ヒュッテをあとにすると、次第に木々の丈が低くなってきた。
遠くの雲の上に槍ヶ岳をはじめ、北アルプスの山々も見える。
ここ数日のうちで一番いい日に当たったようだ。ウフ (^・^)
そろそろ、仙丈小屋という辺りで、バスにも、お酒にもいたって強いが、ここのところ、膝を痛めて、少々不安を抱えていたKさんの、足がつってしまうというハプニングが起きた。
登りは平気というNさんが、ひょいとKさんのリュックを抱えて登っていく。
後姿はどうみても高校生(?)という細い体なのに、ホントたくましい〜。 |
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仙丈小屋の前で休憩後、Kさんの足もテーピングでどうにか落ち着き、ひと登りすると、目の前に北岳とその向こうに見慣れた美しい形の富士山が現れた。小屋で一緒だった2組のご夫婦を含め、数人の登山者が休んでいた。
360度の展望。ほとんどの山と、雲が、眼前というより眼下に見える。この達成感を味わうために、辛いバスにも乗ってきたんだ〜!
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展望を楽しみながら山荘のお弁当を食べ、バスの時間に間に合うように、下山にかかる。
小仙丈岳を下るころには、雲がどんどん上がってきて、富士山をはじめ、周りに見える山々の姿を隠しはじめた。丈の短い木々の間の滑りやすい道を下る。振り返ると、山肌はかなり紅葉が進んでいる。 |
前を歩いていた私と
I
さんは気がつかなかったが、Hさんたち3人はライチョウを見ることができたという。残念、見たかった〜。
木々の丈がだんだん高くなり、展望のない道を黙々と下ると、午後2時を回った北沢峠は夕方のように薄暗い。最終のバスに乗り、Hさんの「ゆっくり温泉につかって疲れを取りたい〜」に迷うことなくみんな賛同し、「桃の木」バス停で下車。待っていてくれた旅館のバスに乗り、桃の木温泉「山和荘」に宿泊し、翌朝ゆっくりの帰宅となった。


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