2005年4月9日(土)

あのイカリソウの群落が見たい、見せたいと、今回、MさんEさんと3人で高柄山に行くことになった。
四方津の駅を左手に出てぐるっと回って標識に沿って進む。要所要所に立てられた真新しい標識のおかげでとてもわかりやすい。この辺りの家の庭先は色とりどりの花が咲き、手入れも行き届いてとても綺麗。辺りの桜も満開で、もやっと霞んだ天気は前に来たときと同じ、春真っ盛りだ。
住宅が途切れ、登山道に入っていくが、なんとなく様子が違う気がする。スミレがあちこちに。マムシグサがまだ小さい。ヒトリシズカがみられない。そしてシュンランがポツリポツリと。これはまだ早すぎということかな? 朱色の鮮やかなツツジが咲いているのが見える。あれ、もう遅い?
イカリソウはまったく不思議なくらい影も形もない。咲いたあとならその名残はあるはず。…と、右手、ずっと下の方の斜面に、華やかなピンクの1本が見えた。そして後にも先にもそれっきり。花のちょうどいい時期に訪れるというのは難しい。。。
大地峠から高柄山には、一旦ぐっと下ってからまた登る。右手になんと真新しいアスファルト道路が見える。そしてそれは歩いている登山道の下にぶつかってとまっていた。この道路、どうするつもりなんだろう?
高柄山の頂上には2組のハイカーがいた。 |
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もやっと霞んではいるが、幾重にも重なった美しい山並みを見ながら、心地よい風に吹かれてのお昼休憩をとる。
ゆっくりと休んだあとは、またズルズルと滑りやすい下りや登りを繰り返し、東屋のある新矢ノ根峠を目指す。
木々の芽吹きはこれから、という感じで、やわらかい淡い色がとても綺麗だ。
前に来たとき、私もNさんも滑ったり転んだり、そしてKさんの足が攣ったりと、なかなか大変なコースだが、Mさんは、たったっといいペースで登っていく。今回山歩き2回目のEさんもときどき、ズズッと滑りながらも、さすがマラソンで鍛えているだけあって、疲れた気配を見せない。 |
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東屋からは、ぐんぐんと下り、そして下りきったと思いきや、またどこまで、と思うほど登っていく。右手に見えるゴルフ場が近づいたり遠くなったり。見ると、周りの山も、またまた目の高さになっている。
ここにきてヒトリシズカがあちこちに見られた。
後に、百蔵山で初めて山歩きを御一緒したSさんのメールで、このコースにはコブが9つある、とのことだった。確かに、かなり大きなものも含めて、いくつもいくつもコブを越えるしんどいコースだ。
嫌というほどの登り下りを繰り返し、やっと車道に出る。もうこのまま平らな道が続きそうだ・・・。
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5分ほどで、鶴屋旅館の看板のある鶴鉱泉に着いた。この看板がなければ、全く普通の民家のようだ。 気持ちよく汗を流し、花いっぱいの家々の間の道を上野原駅に向かう。 途中、鮮やかな色合いの見事な桜の木があった。ヒガンザクラで、今年で20年だという。
「まさに花の盛りねぇ・・・」
満開の桜の並木が続く河岸を眺めながら、大きな橋を渡ると、まもなく上野原駅だ。
この山に、今回初めて来たのなら、もう一度来たいとは思わないかなぁ。でも、あのイカリソウの群落は忘れられない。きっとまた、挑戦するかも・・・。 o(^^)o
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