大月駅からタクシーで大峠まで、高度を稼いでいくにつれ、天気は晴れから曇りへ、そして、だんだんと白いガスの中に入っていく。(^_^;) 林道沿いには猿が2匹、3匹、ちょろちょろと動いているのが見える。
大峠はちょっとした観光地の駐車場のような人の多さで、頂上まで短時間で行ける山ということもあり、小さな子供連れの家族もいる。マイクロバスの団体さんもやってきた。 |
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身支度を整え、出発、ミツバツツジが咲くしっとりとした林の中を登っていく。 |
1時間弱で着く雁ヶ腹摺山頂上からは、500円札の秀麗な富士山が見られることで有名だが、今日は影も形もない。(>_<)
小さな虫が顔の周りにまとわりつき、うるさく、座っていても落ち着かない。
富士山は諦めて大樺ノ頭方面に向かう。コースはふかふかと柔らかく歩きやすい。コメツガの木が多い。 |
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コメツガはカラマツ同様、黄葉する。金色に染まる針のような葉が、陽の光にキラキラ光るような秋の景色も見てみたい。
大樺ノ頭は北側が開け、秋に歩いたなだらかな牛ノ寝通りが正面に見える。少し休憩して次に進む。 |
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このコースでは3ヶ所のやぶこぎをすることになる。1ヶ所目と2ヶ所は背丈を超える笹竹のやぶで、60年周期、一説では120年周期とも言われる竹の花が咲いていた。 |
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コースの要所要所には標識もあり、踏み跡もしっかりついていて迷うようなところはない。ただ、このやぶを抜けるときはなんだか顔や体全体がかゆくなるような感覚を覚えた。 |
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鉄塔のある、このコース一番のビューポイントで心地良い風に当たりながら、お昼休憩にする。
南には姥子山、宮路山が見える。 |
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ゆっくりの休憩後、さらに先に進む。太いワイヤーのある急な下りを行き、2つ目の鉄塔を過ぎ、泣坂ノコルで小休止し、最後の急坂を登りきると泣坂ノ頭に着く。周りは木立に囲まれ、展望はない。 |
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あるかもしれないと期待したイワカガミの花はすでに終わったようだ。シロヤシオの花も木に残っているものは少なく、まだ綺麗な形のままで足元に点々と続いている。ユキザサの可愛い花が咲く。
まもなく、祠のある大峰に着く。ここでも10分の休憩をとる。 |
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ヤマツツジの咲く坂を下り、ぱっと開けた1298のピーク(西沢ノ頭)に出る。宮地山、百蔵山、扇山が見える。 |
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ここから3ヶ所目のやぶこぎとなる。背丈の倍ほどの雑木林で、まるでけもの道のようだ。顔にかかる雑木を避けながら進む。ヤマツツジが両脇に見えるが観賞の余裕はない。 |
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1139(水無山との分岐)で最後の短い休憩をとり、あとは上和田までひたすら下るだけだ。まっすぐな滑る急坂を下る。どこまで行っても下が見えず、飽き飽きしたころ、道はジグザグに変わり、まもなく登山口に出る。 |
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集落を小学校前まで下り、タクシーで猿橋駅へ。帰宅となった。
頂上からの富士山はお預けになったが、笹子雁ヶ腹摺山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山に加えて3つ目の雁ヶ腹摺山に登って一区切り。何より、変化に富んだ今日のコースはとても面白かった。破線を歩きたいという人の気持ちも、よくわかった山行だったが、私たちだけでは不安で前に進めそうもないような箇所も、ベテランのお二人と一緒ということで、全く心配をする必要がなかった。ありがとうございました。<(_
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