常念岳〜大天井岳〜燕岳

2010年8月30日(月)〜9月1日(水)

常念乗越

常念岳  じょうねんだけ 2857m 長野県 4名 安曇野温泉「啼鳥山荘」中房温泉「湯原の湯」
大天井岳  おてんしょうだけ 2921.9m 
燕岳  つばくろだけ 2762.9m
最寄り駅  大糸線「穂高」
タクシー  往き: 「穂高」→「啼鳥山荘」→「一の沢」
 帰り:
 「中房温泉」→「穂高」
参考
歩行時間
 1日目:6時間20分  2日目:7時間5分
 3日目:2時間50分
参考
コースタイム
 1日目
 一の沢→1:15→王滝(大滝)ベンチ→3:20→常念小屋→1:00→常念岳→45→常念小屋
 2日目
 常念小屋→3:30→大天荘→10→大天井岳→10→大天荘→2:20→燕山荘→30→燕岳→25→燕山荘
 3日目
 燕山荘→50→合戦小屋→2:00→中房温泉
歩行時間  1日目:6時間35分  2日目:7時間20分
 3日目:2時間50分
コースタイム  1日目
 一の沢→1:05→王滝(大滝)ベンチ→3:10→常念小屋→1:20→常念岳→1:00→常念小屋
 2日目
 常念小屋→3:20→大天荘→10→大天井岳→10→大天荘→3:00→燕山荘→25→燕岳→15→燕山荘
 3日目
 燕山荘→55→合戦小屋→1:55→中房温泉




 1日目 常念岳

 北アルプスの常念岳から大天井岳を経て燕岳までを縦走することにし、前日、穂高の宿に入った。

 宿泊地の啼鳥(ていちょう)山荘は登山客に対応する市営の宿で、5時には朝食を用意してくれた。お昼のお弁当を受け取り、依頼していたタクシーで一の沢の登山口に向かう。
 6時には登山届を提出し、歩き始める。

 何種類もの花が斜面いっぱいに咲く沢沿いの登山道にはいくつかの水場もあり、冷たい水は喉をうるおしてくれる。。
一の沢登山口
ゴゼンタチバナ ソバナ? ?
? チョウジギク センジュガンピ
 烏帽子沢、笠原沢を過ぎ、振り返ってみると、浮かぶ雲の上に見える山がある。浅間山が見えるということだったが形からはよくわからない。
 最後の水場を過ぎると、胸突八丁になる。滴る汗を拭いながら、ゆっくりゆっくりと登っていくと、ぱっと開けた常念乗越に出る。登山口から4時間ちょっと。槍穂高の山並を背負った赤い屋根の常念小屋が目の前に現れた。
常念小屋前
 日差しは強いが、風の涼しい常念小屋前の野外卓で、2段にしっかり詰まったお弁当を食べる。体調の悪いMさんは食欲不振のようだ。
 小屋で受付を済ませ、荷物を軽くして常念岳に登る。ザレた急登をジグザグに登っていくが、予想以上に時間がかかる。あれが、と思っていたところまで登ると、頂上はさらに先にあった。 ふぅ〜(+_+)
槍ヶ岳が中央に
 大きな岩の並ぶあまり広くない常念岳の頂上に着くころには、空には雲が増え、ガスが上がってきて、周囲の山の姿を隠し始めていた。蝶ヶ岳方面を見ると、蝶槍に向かう稜線はかろうじて見えている。

 蝶ヶ岳から来たというグループは大きな岩の間にコンロを置いてお湯を沸かし、お汁粉を作り始めた。・・・おいしそう。
蝶ヶ岳方面
夜目遠目、ガスの中  Kさんと二人で待っていると、「○○さん、Hさん、いらっしゃいますか〜?」の声。「Kさん、Mさんは途中から引き返して小屋に戻っているそうです」との伝言をいただく。 常念小屋と横通岳方面
 2人で記念撮影をし、小屋に戻ると、Kさん、Mさんはのんびりコーヒーを飲みながらくつろいでいた。もぅ〜! (^_^;)

 「伝言してくれた人、4人の名前をちゃんと覚えて頂上まで行ったのね」と感心しきり。確かに、疲れてぼーっとしてくる時間帯、特に馴染みのないMさんの名前など、一度聞いても頂上まで行く間に忘れてしまいそうだ。
 「私たちだったら、いいとこ2人までよね」
 「それで話は通じるからね」(^^ゞ

 夜までの長い時間を、談話室や、野外卓で過ごす。頂上を踏んだ人も踏まない人も、ご褒美のビールを飲んでいた。(^_^;)
 平日で空いていたので、6人部屋(6畳ほど)を4人で使うことができた。夕食後は消灯前に床に入ると、あっという間に深い眠りに入っていた。

 そうそう、本日の収穫は、羽根が白くなりかけた、やっぱり可愛いライチョウだった。
ライチョウ






 2日目 大天井岳〜燕岳


 2日目は、雲海の中から登る朝日を見て始まる。半袖のTシャツに、薄手の長袖を羽織っているだけなのに、寒さは感じない。そう言えば寝ているときも、ほとんど布団を掛けていなかった。
 朝食を済ませ、横通岳方面へ向かって歩き始める。日差しは真横から差すようで、東に顔を向けると眩しくて目を開けていられないほどだ。

日の出
常念小屋を出発
 左手に槍の尖がりの、その形がそれでも少しずつ変化していく様子を見ながら緩やかな稜線を、横通岳、東天井岳を巻いてどこまでも進んで行く。

 日差しは強いが風は涼しく爽快な気分。気持いい〜!
ゆるやかな縦走路
 淡いクリーム色のトウヤクリンドウが多く咲くが、ほとんどがまだ蕾だ。

 やがて、前方、大天井岳の麓に大天荘が見えてきた。
トウヤクリンドウ 大天井岳と小さく大天荘
 大天井岳頂上

 ゆっくりのんびりの行程で計画を立てているので、時間はたっぷりある。ザックを下ろし大天井岳を往復して、大天荘で早めのお昼休憩をとる。
 食欲ある組、ない組と分かれたが、珍しく私はある組になり、山かけうどんを注文。お汁まで美味しくペロリと完食。(^^)
 大天荘から燕山荘に向かうべく、急坂を下る頃、ガスが涌いてきた。滑りやすい道を下る。常念岳のお汁粉グループとは常念小屋でも燕山荘でも一緒になったが、ここでも前後する。

 新道を開拓した喜作さんのレリーフは黒い岩の高いところにあった。
喜作レリーフ
オヤマリンドウ?  ほとんどが緩やかな行程のこのコースの唯一の梯子を下り、鎖のある岩場を抜けると、またゆったりとしたなだらかな道になる。

 お花畑には、アキノキリンソウ、フウロ、トリカブトなどなど、何種類もの花が咲き、ナナカマドは赤い実をつけていた。

 コマクサの小さな株がザレた斜面にポツポツと並び、ほとんど終わりに近いものの、少しだけまだ咲き残り、私たちを待っていてくれた。
梯子を振り返って
コマクサ
槍をバックに
 燕山荘には平日にも関わらず大勢の登山者がいた。少し休んで、ザックを置き、燕岳に向かう。雲が厚くなり、ガスがかかって、周囲の山々を隠してしまった。そのうち、ゴロゴロと雷の音がし始め、急いで小屋に戻る。

 雨は降りそうで降らず、雷もいつの間にか聞こえなくなり、雲の間からは天使のスカートのような光が差して揺れた。
イルカの岩
天使の光

 このメジャーな山小屋には、ケーキセットや生ビール、ワインもある。わざわざスリッパを揃えて出してくれるスタッフもいる。山小屋でそこまではいらないわ・・・。

 賑やかな夕食のあとは、2段になった寝床の2階、混雑時は8人用という、4畳分のスペースを4人で使い、また消灯時間を待たずに眠りに入った。






 3日目 中房温泉へ下山

 縦走最後の朝も、赤く染まる雲海から顔を出した真っ赤な太陽を見ることから始まった。遠く、うっすらと形の良い富士山も浮かんでいるのが見える。

 昨日の夕方とはうってかわり、燕岳も周囲の山々もくっきりと見えている。
富士山が見える
燕岳と燕山荘
 朝食を済ませ、中房温泉に下る。荷揚げのヘリコプターが谷の間からぐい〜んと姿を現し、積んだ荷を下ろす。今度は下げる荷をつけると、またぐい〜んと急降下していく。すごい速さだ。

 最初のベンチを過ぎると、北アルプスの絶景とは別れ、展望のない林を下る。
 合戦小屋に着いたのは、7時。名物のスイカを食べるほど汗もかいていないが、せっかくの名物なので一人前を半分ずつ食べる。
ヘリコプターの荷揚げ
 富士見ベンチ、第二ベンチ、第一ベンチを過ぎるころには、登ってくる登山者と頻繁にすれ違うようになる。小屋で働く若者がぽんぽんとリズムよく掛け降りて抜いていった。

 登山口にある中房温泉「湯原の湯」の真新しい露天風呂で3日分の汗を流す。
 「極楽、極楽!(*^^)v」
中房温泉登山口

 常念小屋でも燕山荘でも一緒だった、広島から来たという青年と同乗し、タクシーで穂高駅へ戻り帰宅へ。
 私たちのこの夏の一大イベントは終わった。 


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