今日と明日の天気を見ると、明日は傘マークがついている。明日朝からゆっくりと花めぐりの山歩きをしたかったが、明日の天気が期待できないとなると、今日のうちに行ってしまおうということになった。
八合目でバスを降り、歩き始めた時は、11時を回っていた。 |
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時折、ポツリポツリと落ちるが、それ以上ひどくはならない曇り空の下、登山道の左右に咲き並ぶヤマハハコやオニシモツケ、ニガナ、シャクナゲ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンチドリ、カラマツソウなど、たくさんの花を見ながらゆっくりと登っていく。 |
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だんだん広がり始めたガスは片倉岳に着くころには、遠くの景色を覆い隠していたが、さらに先に進むと、その白いガスの中から、私はここよと主張するかのように、点々と濃い黄色の花々が浮かび上がってきた。
そして、一瞬、ガスが切れた。シャッターチャンス! |
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この先、まだまだたくさんの花に会えそうな予感に、ワクワクしながら先に進む。
木道の先に阿弥陀池の水面が見え始めたころ、右手の男岳の斜面に、先ほどの群生地よりさらに密集して咲くニッコウキスゲが見えてきた。スゴイ、スゴイ!
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この辺りには、チングルマの綿毛、ウサギギクも多い。ヨツバシオガマはニョキニョキ。
濃いピンクのエゾツツジもところどころに見える。
もたもたとしていると、お姉さま方、もうすでに避難小屋の向こうで休憩体制に入る模様。正面に男女岳を見ながらお弁当タイムとなった。 |
遅めのお昼を済ませ男女岳に登る。男女岳は女目岳とも書く。「おなめだけ」という読みはここからきているのだろうか。
頂上は、ちょうどガスの中に入ってしまったため、周囲は見えないが、ここからは7つの百名山が見えるとのことだ。 |
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避難小屋に戻り、ここからどちらへ進むか検討するが、バスの時間を考え、このまま横岳を通り下山することになった。
横岳に向かう前に、避難小屋下の湿原、浄土平を散策する。
お目当てのヒナザクラはまだ咲いていた。イワカガミ、チングルマ、エゾツツジも群生している。 |
予想以上の花たちに会え、すっかり満足して横岳に向かう。
焼森に向かう尾根道にはシャクナゲが多い。
そして焼森手前のなだらかな斜面にはコマクサが咲く。 |
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八合目に戻ると、ちょうど出るところだったバスに乗ることができた。「アルパこまくさ」でバスを乗り換え、宿泊の乳頭温泉に向かう。
山小屋のような素朴な宿、「孫六」は私たち4人の貸切で、ゆったり温泉につかり、山菜やきりたんぽのヘルシーな夕食を済ませると、8時前には夢の中だった。 |
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