2012年10月7日()〜9日(火)



唐松岳  からまつだけ 2695.8m 長野県 4名 
五竜岳  ごりゅうだけ 2814m 長野県
最寄り駅  長野新幹線「長野」
高速バス  往き: 「長野」→「白馬八方」
 帰り: 「白馬五竜」→「長野」
参考
歩行時間
 1日目: 3時間30分
 2日目: 4時間45分
 3日目: 3時間50分
参考
コースタイム
 1日目: 八方池山荘→1:00→第三ケルン→1:40→丸山ケルン→50→唐松岳頂上山荘

 2日目: 唐松岳頂上山荘→20→唐松岳→15→唐松岳頂上山荘→2:30→五竜山荘→1:00→五竜岳→40→五竜山荘

 3日目: 五竜山荘→1:40→大遠見山→1:00→小遠見山→1:00→地蔵ノ頭→10→アルプス平
歩行時間  1日目: 3時間10分
 2日目: 5時間30分
 3日目: 4時間30分


 1日目
 今年の北アルプス山行「唐松岳〜五竜岳」は、天気や何やら、なかなか都合が合わず、夏からのびのびとなっていたが、ここにきてやっと実現した。

 白馬八方で長野駅からの特急バスを降りると、土産店などが並ぶ界隈を15分ほど歩いてゴンドラ駅に向かう。ゴンドラリフトで兎平へ、さらにクワッドリフトを乗り継ぎ、第一ケルンまであっという間に高度を稼ぐ。
ゴンドラリフト
 八方池山荘前のベンチで身支度を整えていると、ポツリポツリと雨が落ち始める。
 ここは子供連れの観光客も多い。大小、色とりどりのカッパを着た.カラフルな列は、オレンジ色に染まったなだらかな山間の道に連なって進む。

 マツムシソウがいくつかまだ咲いていた。
八方池山荘
トイレ   第2ケルン

 大勢の人で賑わっているトイレのある広場から、さらに、第二ケルン、八方ケルンと進むにつれ、雨は小降りになってきた。
 薄いガスのベールに覆われた八方池の近くで、お昼休憩にする。
八方池
 遠くの展望がきかない道も、ちょうどいい色合いの紅葉でウキウキ気分にさせてくれる。

 雪渓を過ぎ、丸山に向かう辺りの紅葉は特に濃い赤が鮮やかだ。
紅葉の登山道
雪渓   丸山ケルン
丸山ケルンからの眺め
 一時は止んだかと思えた雨も、だんだん強くなってきた。ただもくもくと歩いていると、唐松岳頂上小屋は、突然目の前に現れた。

 チェックインを済ませ指定された部屋に入る。蚕棚のようなベッドの上の段。普通よりは少し大き目の布団が3枚、ここに6人で寝ることになったが、連休とあって、かなり混みあい、廊下に寝た人もいたらしい。
登山道
 夕食までの間、随分時間があったが、雨で外には出られず、談話室もない。食堂が使えるようだが、4時ごろには食事の支度で出されてしまったようだ。
 私たちはといえば、部屋でただぼーっと有り余る時間を過ごした。
 
 5時50分からの夕食を済ませると何もすることはない。部屋に戻ると、すぐに布団にもぐりこみ、そのまま朝まで眠ってしまった。
唐松岳頂上山荘




 2日目

 どこからともなくカサカサと身支度の音が始まり、自然に目が覚める。
 聞くと、外は星が見えるという。「快晴ですよ」という声も。(^^)
小屋から剣岳〜立山
日の出
唐松岳頂上から
 日の出は5時34分。急ぐこともなく、5時半ごろ、少しずつ明るくなった小屋前の道を唐松岳の頂上に向かって歩き始める。

 頂上には、もうすでに、大勢の人の姿があった。
 陽が当たり、周囲の山が赤く目覚めるのを見届け、順番待ちで写真を撮り、小屋に戻る。
唐松岳頂上

鎖場  7時の朝食を済ませ、五竜岳に向かって歩き始める。時間は山ほどある。ゆっくり楽しみながら行こう。

 岩場、鎖場はすぐに現れた。手掛かり足場もしっかりしている。
 後ろから岩場恐怖症のKさんの悲痛な声が聞こえた。「怖い、私怖い」(^_^;)

 どうしたものかと思っていると、すぐ後ろにいたソロの男性が、「三点、右足を・・・」などと声をかけてくれている。よし、任せた!(^^)
五竜岳に向かって・・・

 滑落注意の箇所をクリアすれば、なだらかな気持ちの良い尾根道になる。この辺りが最低鞍部になるのだろうか。東側は湧き上がる雲と険しい岩肌、西側は色付いたなだらかな山の斜面が広がる。

 ここでMさんと周囲の景色を楽しみながら待っていると、先ほどずっと付き添ってくれた男性と一緒にKさん、Hさんが、やってきた。

 最後の岩場の手前にライチョウの親子がいたという。私たちが通り過ぎたあと出てきたようだ。残念!(>_<)
なだらかな尾根へ
 ここから先は厳しいところはない。左右の景色をゆっくりと眺めながら進むと、やがて、下山に使う遠見尾根の分岐に出る。このすぐ下に、五竜山荘の赤い建物が見えてくる。

 ここで、小屋の前のベンチに腰掛け、早いお昼にするか先に五竜岳に登るか検討する。
遠見尾根分岐
 昨日とはうってかわり、最高の天気、展望だが、どんなにいい天気でも、午後からあっという間にガスってしまうことは多々ある。すっきり見えるうちに登って、頂上からの景色も楽しむことにし、余分な荷物を出してザックを軽くし、そのまま五竜岳に向かう。

 先ほどの男性は、私たちと同じ日程、行程だが、少し休んでお昼を済ませてから登るとのことだった。
五竜山荘
五竜岳への道から
 歩いては振り返り、少しずつ見え方が変わる景色を楽しみながら五竜岳の頂上に着くと、一人いた男性は、「頂上、今なら誰もいませんよ」と言って下山していき、私たちの独占となった。

 鹿島槍も、剣岳、立山、白馬槍も見える。五竜山荘も、さらに昨日泊まった唐松岳頂上山荘も見える。ふっふっ、最高〜!\(^o^)/
岩場
五竜岳から剣岳〜立山
五竜岳頂上  この360度の展望を、パノラマに、ぐる〜っと撮って、というところで、カメラの電池が切れた。(>_<)
 昨日、換えたばかりなのに、予備に持ってきた電池は満杯のつもりが、そうではなかったようだ。私としたことがぬかった・・・。(-_-;)


 気を取りなおし、ここでお昼休憩。あんパンや、おにぎりの残りだが、おかずはこの景色、美味しい〜!

 そのうち、五竜山荘の方から1人、キレットの方から若い男性が1人、登ってきた。
 キレットを越えてきた男性に「どうでした?」と聞くと、「凄かったです・・・」という応えが返ってきた。そりゃそうだわ。(^^)


 小屋に戻ると、まだ2時前だ。この小屋にも談話室はないが、今日は天気がいい。外のベンチでまたまたまったりとする。
 遠見尾根を登ってきて、明朝五竜岳に登り下山するというご夫婦と、行かれた山や、山小屋のこと、ライチョウのことなど話して過ごす。


 ガスはいつの間にか辺りを包むが、またすぐにスーッと流れていってしまう。
 五竜岳の後ろに夕日が沈むころになると、雲海に浮かぶ島のような山のその上に、短い虹が現れた。

 結局、この日は、完全にガスってしまうことはなく、急激に冷え込んで寒さで体が震えるほどになるまで、この貴重な山の時間を堪能した。
虹  そして、自分のカメラは使えなくなったが、「使っていいよ〜」というHさんのコンデジを下山まで借りることにした。


 五竜山荘の夕食はカレー。お味噌汁と缶詰のフルーツがつくが、このお味噌汁の美味しいこと。皆お代わりをした。


 昨日と違い、この日は、小屋も比較的空いているようで、6畳の和室に4人。布団は湿っぽいが、手足を十分伸ばして眠ることができた。




 3日目

 最終日は、お弁当を持ってまだ日が上がる前に小屋を出る。
 雲が多く、日の出はその隙間から細い光が見える程度だ。
 遠見尾根の分岐から少し行ったところが白岳で、そこでカメラを構えて日の出を待つ人が数人いた。もう少し待てば、見えてきそうだからと、昨日、五竜岳で会ったキレットからの男性もいた。

 やがて、雲の上に太陽が顔を出し、辺りの山はオレンジ色の光を浴び、驚くほど暖かくなった。太陽の力は偉大だ。(^^)
日の出   遠見尾根
 遠見尾根の下りは、岩場の下りで始まる。何ヶ所かある鎖場をクリアした辺りで、朝御飯休憩をとる。


 埼玉から来たという山ガールさん2人が、ほぼ一緒に休憩し、私たちの後ろを歩く。

 水たまりのような小さな池が見えてくると、そこが西遠見。さらに進み見晴しのいい場所が大遠見で、両方ともピークというよりコースの途中にあり、標識がなければ気がつかないで通り過ぎてしまいそうな場所だ。

 
 大遠見からは素晴らしい紅葉と、鹿島槍が見えるが、頭の方は少しガスっている。
鎖場の下り




五竜の山ガールさんたち。
本職とは別に、「さくら並木ネットワーク」という、3・11復興支援のお手伝いを
されているそうです。



西遠見        大遠見
大遠見から
 昨日小屋で話をしたご夫婦の言われた通り、全く飽きることのない景色の中を、緩く登って、降りて、小遠見へ向かって歩いていく。
 リンドウロードと名付けたいほどたくさんのリンドウが足元に咲いている。

 鹿島槍がよく見える中遠見には、立派な遭難慰霊碑が立つ。
小遠見山に向かって
 やがて巻き道との分岐を直登すると、ベンチの置かれた小遠見山の頂上になる。ここにも慰霊碑がある。
 天気が良ければ360度の大展望が得られるところだが、ガスで真っ白だ。
 ゴンドラに乗り、ここまで写真や展望を楽しみにくるハイカーも多いようでこのあと、何人もの軽装の人に会った。
小遠見山頂上
 小遠見山を降り、巻き道との分岐で、また、ベンチで休む埼玉の山ガールさんたちに会う。かなりお疲れとのことで、2人を残し先に下山する。

 紅葉の美しい盛り、何人かのカメラマンに会うが、やはりこのガスで思うような写真が撮れないようだ。

 時折カンカンと鐘の音が聞こえ、錦の絨毯が広がる自然遊歩道を眺め、地蔵ノ頭に向かう。
地蔵ノ頭
 最後の山座同定をし、歩いてきた山並みを、ガスの隙間から眺め、よく整備された道をアルプス平へ下っていく。

 名残の花がいくつか咲く高山植物園の間を抜けゴンドラ駅に着くと、テレキャビンで8分、あっという間に地上に降りる。

 この辺りで、Hさんに借りたカメラの電池も終了。
アルプス平への下り
 とおみ駅のエスカルプラザで、日帰り入浴とお蕎麦のお昼を済ませると、コスモス咲く道を五竜遠見のバス停まで20分ほど、秋の風に吹かれながら歩く。

 白馬八方からのバスは、2人分の座席に1人で座るほどの乗車状況で、素晴らしかった今回の山行の余韻に浸りながら、快適に長野駅まで戻った。
アルプス平駅

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