天狗岳〜硫黄岳

2013年5月3〜4日

根石岳から見る硫黄岳

天狗岳  てんぐだけ 2646.3m 長野県 会7名 星空の湯 りえっくす
根石岳  ねいしだけ 2603m 長野県
硫黄岳  いおうだけ 2742.1m 長野県
歩行時間  1日目: 4時間50分
 2日目: 6時間10分
コースタイム  1日目:
白駒池入口→15→白駒池→35→高見石→1:20→中山展望台→30→中山峠→5→黒百合ヒュッテ→5→中山峠→1:10→東天狗→40→根石岳→10→根石山荘

 2日目:
根石山荘→10→箕冠山→40→ヒュッテ夏沢→1:10→硫黄岳→45→ヒュッテ夏沢→45→本沢温泉→1:25→しらびそ小屋→1:05→みどり池入口→10→稲子湯


 1日目

 テント泊デビューは、標高1500m地点の、大型ダンプが仮眠をするために数台停車するだけの、蓼科山の駐車場だった。ワイルドだ〜。

 ゴロンと横になってみて、テントも案外快適と思ったのは最初だけ。時間がたつにつれ、背中からシンシンと寒さが伝わってくる。

 ダウンを着込み、ホッカイロを背中に貼り、なんとか眠りに着いた。


 朝目覚めると、雲一つない青空が広がる。テントを撤収して、登山口の白駒池入口の駐車場に移動し、バス組の2人を待ちながら朝食をとる。停められている車の数は数台だ。

 全員そろったところで、白駒池入口から歩き始める。

 登山口から積雪はあるが、しばらくはアイゼンなしでも問題ない。
白駒池入口駐車場
 樹林の中はまだまだたっぷりの雪があったが、白駒池もまた、真っ白に凍結したままで、岸と水の境が分からない。

 営業しているのかいないのか、人けのない白駒荘の前を通り、ニュウへの道を分け、緩い登りになる。
白駒池
 歩いているうちに体も温まり、1枚脱ぎ2枚脱ぎしているうちに、高見石小屋に着く。

 脱いだ上着をまた着込み、高見石に登ると、真っ白な白駒池がくっきり見える。

 振り返ると、小屋の屋根の向こうには、白い稜線も見える。中央アルプスかな?
高見石小屋

高見石から白駒池 高見石から小屋と中央アルプス

 高見石から先はアイゼンを付け、展望台を経て中山峠に向かう。

 樹林帯を抜け、展望が開けてくると、風の当たりも強くなり、体感温度はぐっと下がるため、中山の展望台では、数分の展望を楽しむだけで先へ進む。

 標識がなければ、そこがピークとは気付かず通り過ぎてしまうような樹林の中の通り道といった感じの中山を過ぎると、再び展望が開け、目の前に天狗岳がどーんと現れる。

中山展望台 天狗岳が見えてくる

 さらに下っていくと、ゴロゴロの大岩の並ぶ中山峠に着く。天狗岳へはここを真っ直ぐ進むが、いったん黒百合ヒュッテに向かい、昼食をとることになった。

 黒百合ヒュッテは、以前、黒百合を見たくて来た時に宿泊したが、今回は小屋の前に人も多く、雪景色ということもあり、また以前と感じが違って見えた。
黒百合ヒュッテ


 ゆっくりと昼の休憩をすると、先ほどの中山峠まで戻り、いよいよ天狗岳に向かっての急な登りに入る。

 今回は、みな10本か12本爪アイゼンを持参していたが、他のパーティーを見ても、ほとんどの人が同様だった。

 特に硫黄岳では、ピッケルを持っている人も多かったが、凍結してツルツルになっているところもあって、持っていれば安心というのも頷けた。

 風の強い天狗岳の頂上には、雪はない。西天狗へは雪道を往復40分。寒いし、また戻ってこなくてはならないしと、誰も行きたいとは思わないらしく、省略することにして先に進むことに、みな異議なしだった。(^_^;)

天狗岳への登り 天狗岳から見る硫黄岳、阿弥陀岳

根石岳山頂  東天狗から、鎖場を下り、なだらかな鞍部から登り返すと、ここもまた絶景が広がる根石岳に着く。

 振り返ると吊橋の曲線のような天狗の2つの峰が聳え、前方には硫黄岳、阿弥陀岳など、南八ヶ岳の山並みが連なる。

 時間もまだ早く、あと数分で 眼下に見えるこの日宿泊の根石山荘に行くだけなので、この頂上でゆっくりと展望を楽しむ。
根石山荘前 根石山荘

 根石山荘の宿泊は、屋根にたくさんの石が並べられたレトロな旧館の隣に建てられた新館で、GWというのに、宿泊者はそれほどではないらしく、布団は1人1枚ずつ使えるという。

 風の通り道になっているとのことで、2重の窓ガラスはガタガタと音を立てる。たださすがに新館というだけあって、あの焼岳の山小屋のようにユサユサと建物全体が揺れることはない。(^_^;)
根石山荘

夕食  もっともあの趣のある焼岳小屋は私の好きな山小屋ベスト3に入っている。(^^)

 ストーブを囲み、今までの山行、そしてこれからの山行など、希望や、様々な話題で、5時半の夕食までの時間を過ごす。

 夕食は、ハンバーグとサバの味噌煮がメインディッシュ。漬物もご飯も味噌汁も美味しく、お代わりをする人が続出で、味噌汁はあっという間になくなったようだ。




 2日目

朝食  暖かく、ぐっすりと眠り、目覚めると、雪の結晶のような氷が張りついた窓から見える根石岳は、すでにピンクに染まり始めていた。

 朝食は、卵焼き、納豆、海苔、ニシンなどで、大きなジャガイモが1個コロリと入った味噌汁が美味しかった。

 旧館と新館の行き来は、いったん外に出なければならない。ほんの数秒、さらされるだけだが、吹く風の冷たさは半端ではないと感じる。


 食後は、ダウンの上にゴアの上下を着込み、しっかりと風や寒さ対策をして外に出る。目出帽を被った完全防備の人もいる。

 ただ、風の強いのは根石山荘から樹林の中に入るまでで、展望のない箕冠山を過ぎると、正面に見える硫黄岳に向かって、快適な雪道歩きが続く。
 
 ヒュッテ夏沢や山びこ荘の建つ夏沢峠では、やはり大勢の登山者が休憩中で、ここでいったん脱いだ衣類をまた着込み、これから向かう硫黄岳の強風に備える。

硫黄岳に向かって。 夏沢峠

 夏沢峠からの登りは、やはり強風との戦いになる。

 頬に当たる風が痛いほど冷たいが、気温は氷点下までいっていないようだから、厳冬期に比べれば、これも春の風だ。

 ふっ、やせ我慢かな・・・(^^ゞ

 ゴロゴロした岩の登山道の雪は、多くはなく、場所によって荒塩のようだったり、氷砂糖のようだったり・・・。ツルツルに凍った箇所は、アイゼンの爪でしっかりと蹴込んで、確認しながらゆっくりと登って行く。
硫黄岳山頂
硫黄岳から下る  数年前、ガスって展望のなかった硫黄岳山頂は、今回は好天に恵まれ、ぐるり一周の大展望が広がる。

 爆裂火口、爆裂火口と、大喜びしているメンバーもいる(笑)。

 この頂上で10分ほど、あっちへ行ったりこっちの景色を見たり、お互いに写真を撮り合ったりして過ごした後、下山にかかる。
本沢温泉の露天風呂  夏沢峠に戻ると、ゴアを脱ぎ、軽くなって稲子湯への道を下る。この辺りは、踏み抜きを見ると、まだ50cmか、1mかというほどの積雪があるが、踏まれたところはしっかり固まっていて歩きやすい。

 やがて、硫黄の匂いがしてきて、本沢温泉が近づくと、下方の河原の露天風呂に人が見える。これから入るのかな、気持ち良さそうだな〜と、足を止めて待ったが、すでに上がったところだったようだ。・・・残念(笑)。
本沢温泉 本沢温泉から硫黄岳
みどり池  本沢温泉での週休止の後は、アイゼンを付けたり外したりしながら、しらびそ小屋のある、みどり池に着く。

 ここの池は凍っていない。正面に天狗岳を見ながらベンチに腰掛け、短いお昼休憩をとる。

 ついさっき、あの上に立っていたというのが不思議なくらい神々しい山に見える。

 残ったパンをほおばり、冷えかけたお茶を飲みながらの粗末なお昼だが、充実感でいっぱいだ。(^^)
稲子湯  休憩後は、誰も言葉もなく、退屈な樹林を抜け、カラマツの明るい林を抜けて、十数台の車が止められているみどり池入口の駐車場に出る。

 ここから10分ほど下れば、稲子湯に到着する。

 荷物の整理をしながら、タクシーで車を取りに行ったCLを待ち、日帰り温泉に直行、汗を流す。

 風が強いだろうな〜、寒いだろうな〜、小屋が混んでいて眠れないんじゃないかな〜? などと不安もあったが、2日間とも素晴らしい天気に恵まれ、これ以上ないほどの展望が得られた、大満足の八ヶ岳山行だった。




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