間ノ岳〜北岳

2013年8月7日()〜9日(金)

間ノ岳頂上

間ノ岳  あいのだけ 3189.3m 山梨県 2名 芦安温泉「白峰会館」
中白根山  なかしらねさん 3055m 山梨県
北岳  きただけ 3192.4m 山梨県
最寄り駅  中央本線「甲府」
バス  往き: 「甲府」→「広河原」
 帰り: 「広河原」→「芦安」→「甲府」
参考
歩行時間
 1日目: 3時間5分
 2日目: 6時間40分
 3日目: 5時間20分
参考
コースタイム
 1日目: 広河原→3:05→白根御池小屋

 2日目: 白根御池小屋→30→二俣(左俣コース)→2:00→八本歯のコル→1:10→北岳山荘→40→中白根山→1:00→間ノ岳→50→中白根山→30→北岳山荘

 3日目: 北岳山荘→1:20→北岳→40→肩ノ小屋→1:50→二俣→1:30→広河原
歩行時間  1日目: 2時間55分
 2日目: 8時間25分
 3日目: 5時間45分
コースタイム  1日目: 広河原→2:55→白根御池小屋

 2日目: 白根御池小屋→35→二俣(左俣コース)→2:35→八本歯のコル→1:55→北岳山荘→45→中白根山→1:10→間ノ岳→55→中白根山→30→北岳山荘

 3日目: 北岳山荘→1:40→北岳→35→肩ノ小屋→1:50→二俣→1:40→広河原


 1日目

 この夏の大イベントは北岳と間ノ岳を歩こうと、だいぶ前から予定してはいたが、いろいろと諸事情あり、なかなか決定しない。それでも、なんとか決行という段になって、Kさんの膝痛、Mさんの体調不良で、今回はHさんと2人で出かけることになった。

 せっかくなので、絶対に天気の良い日にと、待ちに待ち、お日様マークが並んだところを見計らって出発した。
広河原
 白根御池小屋に予約を入れると、ちょっと混んでますとのこと。1枚の布団に2人とのことだった。みな考えることは同じなのね・・・。(^_^;)


 バスを降り、広河原山荘前のベンチで、お昼を済ませて、歩き始めたのは13時。展望のない樹林帯を行く。

 二俣への道を分けて進む道は、だんだんと急になる。
二俣との分岐
 たくさんのカニコウモリの花が群生している様は、地味な花にもかかわらず、田代山湿原から帝釈山への登山道でみたオサバグサの群生を思い出させる。

 もうすでに終わりに近いが、今年お初のレンゲショウマが1本、2本と咲いていた。予想外でご褒美を貰った気分だ。(^^)
レンゲショウマ

白根御池小屋  太い丸太の階段がいくつか出てくる。幅と勾配がなんとなく歩きにくい。

 ほとんどが展望のない道だが、一瞬、東側が開ける。


 白根御池小屋前の広場には、大勢の登山者が思い思いに休んでいた。ここのテント場は小屋に近く、便利そうだ。

 京都の中学校の登山部の10人ほどの生徒も大きなザックでやってきた。

 夕食は2順目、ご丁寧に館内放送で、呼んでくれる。

 たった1回のこの対応で、翌日宿泊の北岳山荘では、つい、呼ばれるつもりで待っていて、食事時間に遅れ、急いで食べなければならない羽目になった。(^^ゞ
夕食
 部屋は、結局、ソロの女性3名と他2名の女性とで7名になった。3枚の布団に4名で寝る。まぁまぁかな・・・。

 布団の端を折り返して枕にするので、背の高い人は足がぶつかるようだが、私には全く問題ない。(^^)
室内




 2日目


 朝は、ワサワサと準備をする音で自然に目が覚める。朝食は並んだ順ということで、すでに長い列ができていた。

 私たちは、お弁当を持って出発する。今回は、行きも帰りも草スベリを通らないコース設定にしている。二俣に向けて歩き始めると、緑の林の中に、センジュガンピの白い花が点々と見える。ハクサンフウロ、ナデシコもある。マルバダケブキも群生している。


大樺沢登り  簡易トイレのある二俣に出ると、目の前に雪渓が見える。私たちの他は誰もいない。

 ここで、お弁当を食べる。

 そのうち、1人、また1人と、登山者が登ってきて、ゆっくりと通り過ぎて行く。朝食を済ませると、左に雪渓を、右にお花畑を見ながら後に続く。

 グンナイフウロやミヤマハナシノブがわんさか咲いている。(^^)
雪渓を渡る  雪渓を渡る
振り返ると鳳凰三山  小屋の情報では、数日前にこの雪渓で、滑落者があり、要アイゼンということだったが、雪渓を渡る箇所はほんの数メートルで、アイゼンの出番はなかった。

 ところどころにできたクレパスが不気味で、浅草岳の下山時のドスンが頭をよぎり、踏み出す1歩1歩に慎重にならざるを得ないが、それもほんの束の間のことだった。

 振り返ると、朝日の中、鳳凰三山の稜線が両手を広げているように見える。

 あ〜、あちらにも行かなくちゃ・・・。

 雪渓の終点で来た道を眺めながらの小休止の後、ここから八本歯のコルへの道は、丸太の急な梯子を幾つも登る。

 下りは、身軽な人は、まるで階段を下りるように、トントントンと軽く降りて行くが、登って行くにはなかなかきつい。息を整えながら、1つ、また1つとクリアしていく。
丸太の梯子
 北岳パットレスの岩壁に、フラッシュのように光るものが見えた。数人の登っている人が見える。お互いに写真を撮り合っているのだろうか。


 周囲の山のてっぺんが自分の目の高さに近づいてくるに連れて、青い空も手の届くように近くなる。最後の階段をその空に向かって登り切ると、八本歯のコルはまもなくだった。

 八本歯のコルの辺りには、白いタカネビランジの塊が岩肌の上に点々と咲いている。上品な紫色はチシマギキョウのようだ。

 屈んで写真を撮って立ちあがると、立ちくらみのようにふら〜っとした。空気が薄いんだと実感する。
最後のひと登り



チシマギキョウと間ノ岳方面
チシマギキョウと間ノ岳方面



 急なガレ場の登りを行くと、北岳山頂と間ノ岳方面への分岐に出る。

 間ノ岳方面への巻き道は本日のメインロード。キタダケソウはやはり終わっていたが、トウヤクリンドウが咲き始めていた。深い紫色のキタダケトリカブトも見える。

 両脇はお花畑で、あの花、この花と、足止めを食らい、予定通り、マップタイムを大幅に超えて、11時過ぎ、北岳山荘に着いた。(^^ゞ

 間ノ岳方面は少しガスが出てきた。



キンロバイの群生
キンロバイの群生



巻き道の梯子
梯子



お花畑
お花畑



北岳山荘が見えてきた
北岳山荘が小さく見えてきた



北岳山荘  村営北岳山荘には診療所がある。夕食時には、体調の悪い人は遠慮なく来てくださいとの案内がされた。翌日の下山時には、草スベリと二俣への分岐点で、この診療所に行くという女子学生に会った。登山者には有難い施設だが、お世話にならないのが一番だ。

 受付をして、簡単にお昼を済ませると、不要な荷物を出しザックを軽くして間ノ岳に向かう。
山荘前の診療所  北岳に行こうとなった時、Hさんがこだわった間ノ岳への稜線。ここを歩くにはやはり晴れでなくてはならなかった。

 振り返ると、登ってきたガスは、稜線より東側を白く包み始めたが、この展望がすべて覆い隠されてしまうほどではない。

 中白根山の小さなピークで小休止し、さらに先へ進む。

 八ヶ岳で初めて見たチョウノスケソウがここにも咲いていた。



北岳山荘を振り返る
北岳山荘を振り返る



間ノ岳への稜線
間ノ岳への稜線




 間ノ岳山頂は、農鳥岳方面、三峰岳を経て塩見岳方面、仙丈岳方面との分岐点にあたる。この広い頂上に立つと、さらにあちらにも、と夢が広がるが、ここまででだいぶ疲れたためか、なんだか抑えが効かないほどイライラし始めた。(^_^;)

 周囲を全く気にしないで、標識の前に腰を降ろしてタバコを吸うKYに、やたらと腹が立ち、Hさん相手に、愚痴る。
 「山の綺麗な空気を吸いに来ているのに、なんで肺がんの元を吸わされなきゃなんないのよ」「標識はみんなのものでしょ。みんな、その標識を撮りたい、その標識と一緒に写りたいでしょ。それを1人で占領して、ほんと、無神経なんだから」「すれ違って、挨拶をしても、無視して通り過ぎる無礼者もいるよね。挨拶もできないようなヤツは、山に来るな!」・・・と、悪態がポンポン・・・。(^^ゞ

間ノ岳山頂 間ノ岳山頂
中白根山頂上  まぁまぁ、とHさんに促され、タバコの煙から遠ざかって、石の上に腰を降ろし、おやつタイムにする。高山病なのか、ズキンズキンと頭も痛む。頭痛薬を飲み、水分をとり、甘いものを口にすると、なんだか少し落ち着いてきた。

 まだまだ登って来る人の多い山頂を後にし、北岳山荘に戻ることにする。

 間ノ岳から戻り、北岳山荘の部屋に入ると、昨日同部屋だったソロの女性2人がすでに入室していた。

 3人グループの女性たちは、前日、三伏小屋から熊ノ平小屋まで行くのに、1人が高山病になり、歩いているうちに真っ暗になってしまい、遭難寸前で、小屋番さんに迎えに来てもらったと話した。

 百名山も残すところあと3山というベテランさんだが、高山病にはどうしようもないようだ。食欲もなく、ほとんどスポーツ飲料だけでもっていると・・・。(^_^;)
夕食
 部屋で話をしているうちに、食事の時間を過ぎてしまい、急いで食堂に向かう。2交替の1順目、さっさと済まさないと2順目の方たちを待たせることになると、猛スピードで食べる、食べる。(^_^;)

 食後は、再び、部屋に戻って山談議が続く。 この日は、1人1枚の布団に寝られた。
室内

シモツケソウ ミヤマハナシノブ タカネグンナイフウロ
キンロバイ ミヤマキンポウゲ ミヤマダイコンソウ
ウメバチソウ ミヤマクワガタ コウリンカ
タカネツメクサ ミヤマムラサキ ヤハズ?ヒゴタイ
チョウノスケソウ トウヤクリンドウ チシマギキョウ
タカネヤハズハハコ タカネナデシコ チングルマ
ハクサンイチゲ キタダケトリカブト ミネウスユキソウ
ミドリハクサンイチゲ コバノ?コゴメグサ イブキジャコウソウ

イワベンケイ タカネビランジ




 3日目

 今回も朝食はとらないで出発する。山荘を出ると、雲の間から昇る朝日を見ながら北岳に向かって歩く。

 山頂には黒い雲がかかっているが、山頂に着くころには風がこの雲を追い払ってくれそうだ。
日の出の頃




北岳に向かって



八本歯のコルとの分岐  八本歯のコルからの道を合わせさらに登って行く。振り返ると北岳山荘が小さくなった。花はこんなガレばにも多く、ベンケイソウやトウヤクリンドウ、ミヤマオダマキ、キタダケトリカブトと次から次へと出てくる。

 このコース、昭文社の地図には、危険マークがある。それはどのあたりなんだろうと思いながら登っているうちに、大勢の人で賑わう北岳山頂に着いた。黒い雲もすっかり消えていた。
山荘方面を振り返る 山頂への道
北岳山頂  富士山は見えないものの、ぐる〜っと一周の展望がある。特に甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳はすぐ眼の前で、なんとなく親近感が湧く。(^^)

 何年も前、初めての3000m峰の仙丈ヶ岳の頂上で、北岳とその肩の向こうに見えた富士山を目にした。その頃には、日本で2番目に高い北岳に登ることができるとは思いもよらなかった。登ってみれば、他の山々と変わりはなく、やっぱりキツイし、素晴らしい。

 山はただ単に標高では語れないが、高い山はやっぱり憧れでもある。ヘタの横好きかもしれないが、続けてきてよかったとつくづく感じる。
肩の小屋前  ここで、つい持ちすぎた食糧で朝食を済ませ、名残惜しいが、肩の小屋方面に下る。 

 肩の小屋は何か工事をしていた。新しいトイレができるとか。山小屋が少しでも快適になれば登山者としては、嬉しい。


 肩の小屋からもたくさんの花を見ながら下る。まもなく、先行のグループが立ち止り何やら・・・。

 もしかしてと近づくとやっぱりライチョウだった。しかも子供付き。\(^o^)/ 



ライチョウ親子のツーショット
ライチョウの親子のツーショット



 久しぶりのライチョウとの対面で気分はもう最高! 

 何も気づかずに後ろからドタドタと下りてくる高校生グループの足音に驚いたのか、子供のライチョウは、一瞬ぱ〜っと飛び上がり、ハイマツの中に入ったものの、またすぐに出てきた。母ライチョウは、少しずつ近づいても逃げる様子もなく、大岩の陰に悠々と座っている。

 ずっと見ていたいがキリがないので、そっと横を通って先に進む。
渋滞中  頭上には荷揚げのヘリコプターが音を立てて飛ぶ。

 狭い道は登って来る人、それを待つ下る人で渋滞し始めた。

 山梨の日川から来たという高校生グループと引率の先生たちと一緒になる。白根御池小屋からのピストンで北岳に登り、下山後は移動し、明日からは甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に登るという。充実の夏休みになるだろうなぁ。
二俣  二俣まで下ってくると、昨日の朝とは大違いで、大勢の登山者が休んでいた。

 空いているところに腰を降ろし、休憩をとる。ここは、登山道の交差点。登る人、下って行く人とそれぞれの方向に散って行く。

 私たちも大樺沢沿いに下る。これがまた長い。(>_<)

 ただ黙々と下る。途中、崩落のためか、沢を渡る橋が作られている。そのまま対岸を歩き、しばらく行くと、また渡り返す。

 2日前に通った、二俣と白根御池小屋の分岐に出ると、広河原まではもう少し。

 バス停に着くと、乗合タクシーで芦安に向かい、温泉で3日分の汗を流す。2人きりの貸し切り状態で、極楽極楽!(^^♪

 今回は、我儘の言いたい放題で・・・。(えっ? 毎度のこと? ^_^;)

 Hさんには、大変、お世話になりました〜。m(_ _)m
沢に掛かった橋

イワベンケイ ? ウサギギク
シナノキンバイ エゾシオガマ? クルマユリ
シコタンソウ イワオトギリ? ミヤマオダマキ

タカネ?シオガマ テガタチドリ

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