苗場山(小赤沢コース〜小松原コース)

2014年9月1日()〜2日(火)

小松原湿原

苗場山  なえばさん 2145.3m 長野県、新潟県 3名 萌木の里「桃源の湯」
最寄り駅  上越新幹線: 「越後湯沢」
参考
歩行時間
 1日目: 3時間30分
 2日目: 9時間
参考
コースタイム
 1日目:
 小赤沢コース三合目登山口→2:40→和山方面分岐→25→苗場山神社分岐→25→苗場山頂ヒュッテ

 2日目:
 苗場山頂ヒュッテ→45→雷清水→25→神楽ヶ峰→20→秡川コース分岐→1:10→霧ノ塔→1:10→日蔭山→50→小松原避難小屋→3:25→風穴→55→上結東バス停
歩行時間  1日目: 3時間20分
 2日目: 8時間45分
コースタイム  1日目:
 小赤沢コース三合目登山口→2:40→和山方面分岐→20→苗場山神社分岐→20→苗場山頂ヒュッテ

 2日目:
 苗場山山頂→55→雷清水→30→神楽ヶ峰→15→祓川コース分岐→1:30→霧ノ塔→55→日蔭山→45→小松原避難小屋→3:15→風穴→40→上結東バス停


 1日目


 天気予報があまりにもコロコロと変わり、行き先は一転二転した。日程もずらした。それでもメンバー全員の都合のいい日となると限られてくる。1日目は雨を覚悟し、2日目はたぶん大丈夫という、天気図を読むのがお得意の隊長の言葉を信じ、出かけることにした。

 当日の朝も、雨が降っていたが、越後湯沢の駅に降り立つ頃には、完全に上がっていた。ここで、ピックアップしていただき、約1時間半、下山口の見倉の駐車場を確認後、登山口の小赤沢に向かう。

 隊長の予想では、3時ごろから雨だという。

 「三合目から歩く?」

 この日は、下山後の車回収の都合から、一合目の小赤沢から入る予定だった。山頂までは5時間10分の行程だ。入山は11時頃だから私の足では雨が降りだす前に宿泊予定の苗場山頂ヒュッテに到着するのは無理だ。雨の中、歩くのは嫌だなぁ、隊長と副隊長だけならギリギリセーフで雨の降る前に着けるだろうに足を引っ張ってしまうなぁ、と思っていたところの、隊長の嬉しいお言葉だった。\(^o^)/



三合目駐車場 三合目駐車場
広い三合目の駐車場とトイレ
奥右手が登山口
三合目登山口  軟弱隊員を三合目に降ろし、隊長と副隊長は、登ってきた林道を小赤沢まで戻る。ここが20分かかる。駐車した後、一合目から1時間40分の、あまり歩かれていない登山道をこの三合目に戻ってくる。

 結果、2時間のハンデをもらったことになった私は、11時5分、三合目登山口から余裕で(笑)歩き始めた。(^^)
四合目水場  30分ほどで、水場に着く。水はチョロチョロと流れている程度だ。標識は文字が消えていて読めないが、ここが四合目のようだ。

 さらに30分ほど行くと、五合目に着く。ここの標識も文字はよく見えない。丸太に腰掛け、お昼休憩をとる。

 この時間に登って行く人はいないようだが、下山して来る人は、八合目あたりまでに10人ほどとすれ違った。

 道はしっとりとしている。丸太のぶつ切りに滑り止め付きの木道は割と歩きやすい。

 花は、ツルリンドウ、アキノキリンソウ、シラヒゲソウ、オニシオガマ、トリカブト、ウメバチソウなどで、群生して咲いているところもあり、予想以上の数だった。

 樹林の歩きから、やがて展望が開けた場所に出た。このあたりから、急坂や岩場が出てくるようになる。
木道
展望が開ける 岩場
八合目  岩場や、滑りやすい急坂にはロープや鎖がある。特に使う必要はないが、雨が降ったら頼りになりそうだ。

 六合目、七合目は案内標識がなく、八合目に着いた。高い木がなくなると空が近くなり、10分ほどで、広い湿原に飛び出した。この瞬間がとても嬉しい。(^^)
湿原に出た 池塘
湿原  雲が周囲の山を隠し始めているが、それでも湿原はかなり遠くまで見ることができる。

 この湿原の花の多い時期を知らないが、今はキンコウカやイワショウブがたくさん咲いている。

 気が付かないほどのゆる〜い登りの木道はしばらく続く。

湿原


イワショウブの群生
イワショウブ



苗場山頂ヒュッテが見えてきた  和山、苗場山神社の2カ所の分岐を過ぎると、再び樹林の中に入り、その樹林を抜けるとまもなく、苗場山頂ヒュッテの屋根が見えてきた。

 お蔭で雨の降る前に到着でき、湿原を堪能できた。もう少し早く入った静岡・愛知のパーティーは、湿原の散策中、オコジョを見ることができたらしい。いいな〜。
苗場山頂ヒュッテ 苗場山頂
ヒュッテ内  ヒュッテから数分の山頂標識で一人、(*^^)vなんてして記念撮影を済ませてヒュッテに入る。

 ヒュッテの中に入ると、小屋番さんから意外なことが告げられた。

 「一緒に来られる予定の人、一人、ザックを忘れて一合目を出たのは1時半過ぎだそうです」


 ザックを忘れて歩きだすなんてことがあるんだろうか?
 隊長は三合目にデポした。副隊長がデポしたつもりで確認せず、二人で空身で登り始めたのだろうか?

 雨は隊長が言った通り、3時ごろから降り始めた。


 その日、4時少し回ったころ、副隊長が到着した。三合目で電話をかけたり、時間をくったようだ。詳しく話を聞くとこうだった。



 一合目から順調に歩いて三合目に着いた時、デポしたはずの隊長のザックがなくなっていた。熊に持って行かれたにしては特に荒れているような気配もない。副隊長には先に行かせ、隊長はまたもと来た道を一合目まで戻り、案内センターに駆け込んだ。

 ザックは案内センターにあった。忘れ物として回収されていた。

 一方、登山届を出して出発しようとした副隊長は、登山届入れのなかに、ザック回収しましたのメモを発見。そこに書かれてあった案内センターに電波の入るところを探して電話で問い合わせたりして実際に歩き始めるまでに時間がかかった。

 ザックがあったことに、ほっとした隊長は、というと、文句をいうこともなく、ウキウキと(?)また同じ道を登り始めた。それが1時半を過ぎた時間だった。途中、大瀬の滝の滝壺近くまで降りて、その美しさに感動したりしながら・・・。"(-""-)"



 何度も行ったり来たりで疲れているはず。こうなると、普通なら到着するのは6時半から7時ごろになるだろう。暗くなってしまう。雨は本降りになり、ガスで真っ白。寒くなってきた。

 隊長だから大丈夫と思っていたが、小屋番さんから、「カッパ持ってますね? ビバークできる用意はありますか?」などと言われ、だんだん心配になってきた。


 夕食が始まる6時前、隊長が到着した。まだ暗くなる前でよかった。さすがに着いたばかりは食欲もなさそうだったが、少し休むと、カレーライス一食分と副隊長が作ってくれた豚鍋を食べた。回復早っ。





 2日目

ガスの中  翌朝は、雨は降っていないものの、隊長の今回のテーマである、朝の湿原は残念ながらガスの中だった。夕方の湿原も雨とガスの中だったね〜。私はちゃんと見られたけど。(^^;)

 一等三角点と山頂標識をバックに記念撮影をして山頂を後にする。
雷清水  雷清水で水筒を満たす。

 神楽ヶ峰を過ぎ、股すり岩を過ぎると、間もなく秡川コースとの分岐に出る。

 コゴメグサが踏まれそうなほど咲いている。トリカブトやシモツケソウ、ウメバチソウ、オニシオガマ、リンドウなどが咲く。
神楽ヶ峰 股すり岩
秡川コースとの分岐  この分岐で朝食。この後は、小松原湿原に向けて、何度かのアップダウンを繰り返す長いコースが続く。

 大日蔭山の2010の案内のあるピークも、そこから10数分で着く霧ノ塔という、なんとなくロマンチックなピークも、特になんということもない、標識がなければ気づかず通り過ぎてしまうようなピークだった。
霧ノ塔 急な下り
登り  ここからまたグーンと下ったり登ったり。

 小屋番さんに聞いた、ピョンピョンと行くところは大岩が並び、ピョンピョンとしたらズルッとしそうで慎重に。足が届かないところはかなり難儀した

 転ぶと、ズルズル〜と登山道を下まで落ちて行くというところは、草の滑り台のようになっている。ここも滑り台はしたくないので慎重に下る。
あの先まで・・・  遅れをとるわけにはいかず、大変なところは今回は写真はなし。一人では来たくないコースだ。

 時折、ガスが切れ、青空も見えるようになってくると、ずっと先まで稜線が続くのが見える。

 渡渉も2回。2回目の沢の水はちょっと赤っぽい。小松原湿原の避難小屋が近い。
小松原湿原避難小屋  小松原湿原の避難小屋は、10人や15人は泊まれそうな広さだが、トイレはない。

 ここから、先に進むと、池塘のある静かな湿原が現れる。木道は朽ちているところもあり、ジャブジャブと湿原の上を歩くところもある。

 ベンチなどはないので、少しだけ広いところに腰を下ろし、お昼休憩をとる。

小松原湿原
小松原湿原
小松原湿原

 木道は、乾いているところはいいが、濡れているところは、まるで氷の上に油を流したようによく滑る。(^^;)

 上ノ代から中ノ代(中屋敷)と広い範囲で湿原は続く。中ノ代の1512の分岐には何の案内もない。ここでうっかり直進すると、小松原登山口の方に行ってしまう。

 左折して、ぬかるんだ道を進み、金城山目指しての最後の登りにかかる。

 ここで、隊長、マムシを見つける。相次いで2匹。
 「売ると1000円くらいかな、頭を踏んで捕まえるんだよ、見てごらん」

 そんな余裕ない。蛇嫌いだし。"(-""-)"


風穴のある登山口  最後の登りがやがて下りに変わり、それがかなりの急坂となって高度を下げる。足の踏ん張りが利かなくなってきた。

 ジグザグの柔らかな歩きやすい登山道になってまもなく、風穴のある登山口に着いた。見倉トンネルの前の広い駐車場には車は一台も停まっていない。
見倉のつり橋  あずま屋でホッと一休みと思いきや、1日3本のバスの最終、15時17分に間に合わせると、すぐに車道を歩き始める。

 車道から、さらに200mも下り、見倉のつり橋を渡ると、当然、今度は登り。

 誰か一人バスに間に合えばいいと、二人はどんどん先に行く。お願いしま〜す。(^^)/
上結東バス停前  民家のおじいさんが、「そっちが近道だよ〜」と教えてくれた道をゆっくり登ってバス停に到着。バスはまだ来てなかった。

 副隊長がバスに乗り、車を回収しているうちに、隊長、「じゃあ、萌木の里まで15分だから歩いて行ってよう」

 登り坂だった・・・。(>_<)

 こんなに長く歩く、キツイ山歩きは初めてだったような気がする。前日のハンデがなければ、バテて、小松原湿原避難小屋で2泊目だったかもしれない。なんとか歩き切れたのは、やっぱり、隊長と副隊長のお陰だった。

 悪路も悪天も過ぎてしまえば、いい経験。また、お願いしちゃお。(^^)



ツルリンドウ シラヒゲソウ
ツルリンドウ

シラヒゲソウ

リンドウ オニシオガマ
リンドウ

オニシオガマ

コゴメグサ ウツボグサ
ココメグサ

ウツボグサ

トリカブト ウメバチソウ
トリカブト

ウメバチソウ


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